Nasu Animal Kingdom Official Blog オフィシャル・ブログ |
王国タウン | 2018/05/26 |
犬の種類の謎に迫る!

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王国タウン | 2018/05/26 |
ふれあい担当の菊本です。
連日暖かい日が続き、もうすっかり初夏の陽気になりましたね。
さて、今回はゴールデンウィーク中に、お客様に多く聞かれたことをブログとして、取り上げてみようと思います。
「なんでこの犬、こんなに足が短いの~?」
「この犬は、穏やかな性格ですか?」
ゴールデンウィーク中は、お客様が多かったのもあり、犬についても、このような質問をたくさんいただきました。
以前も何頭か、犬種の秘密を解説したのですが、今回も王国にいる犬種を何頭か取り上げ、皆様にご紹介していきます!
最初は名前の似た2頭の犬種をご紹介!!
「ゴールデン・レトリーバー」と「ラブラドール・レトリーバー」
よく名前の似ているこちらの2頭の犬種についても、お客様から何度か聞かれることがあったので、今回はどんなところが違うのか説明しますね。
皆さんは、この2頭の犬種に共通する「レトリーバー」という言葉をご存知でしょうか?
レトリーバーとはそもそも、回収するという意味の英語
レトリーブ「=retrieve」が元になっており、猟の際に、獲物を回収する役割を担っていました。
「ゴールデン・レトリーバー」は、水鳥猟でハンターが撃ち落とした鳥などの獲物を、陸地まで持ち帰る作業をしていました。
「ラブラドール・レトリバー」は「ゴールデン・レトリバー」と同じ、水鳥回収の役割の他
漁師と協力し、魚網から落ちた魚の回収などもしていたと言われています。
こんな風に何かをくわえるのは得意(^^)
王国の犬たちの中には、物をくわえるのを教えて、お客様へお届け物を届けるお手伝いができる子もいるんですよ!?
さらに、どちらの犬種も水中作業犬としてお仕事をしていたので、泳ぐのはとっても上手!
(泳げるかどうかは、その子の性格や生活スタイルにもよります)
王国でもこうやって、夏になると泳ぎが得意な子たちがオットセイのショー「アクアフレンズ」のお手伝いをしていますよ。
また、見た目でいうと「毛」の長さが違いますよね?
ゴールデンは長毛種。ラブラドールは短毛種です。
ですので、体の暖め方も違います。
ゴールデンは、厚い毛に覆われているので、寒い冬でもこの毛が体を守ってくれます。
それに比べて、ラブラドールの体を守ってくれるのは体内の厚い脂肪なんです。
そのため、この犬種は本能的にたくさん食べる子が多いと言われています。
名前だけ聞くと、なんだかすごく似たような犬種に感じますが、
実はこんなにもたくさんの違いがあったんです!!
「アイリッシュ・セター」
こちらも「種類は何ですか?」とよく聞かれる犬種です。
名前の由来にもなっている「セター」とは、獲物を見つけると、伏せ「セット」の態勢をとることを意味しています。
この犬種は、自分で獲物を捕まえる猟犬とは違い、伏せの態勢をとることで、ハンターに獲物がいることを知らせ、狩りの手伝いをしてきた種類です。
自分で狩りをしていた犬種も多いですが、このような猟のスタイルで活躍してきた犬もいるなんて面白いですよね(^^)!?
アイリッシュセターは、明るくおどけた性格で、感情表現も豊かです。
王国にいるココアちゃんもスタッフにこうやってアピール!!
おやつが欲しいと......
はい!!おやつちょうだい!!
電池切れです...。ご飯ちょうだい(笑)
こんなこともよくある光景です。
まずは王道の人気犬種。
「ミニチュア・ダックスフンド」
このダックスフンドという言葉は、ドイツ語でアナグマを意味するダックス「=dachs」と
犬を意味するフント「=hund」が由来になっています。
ミニチュアというのはサイズで、他にカニーヘンやスタンダードもいます。
ダックスといえば、この胴長短足の可愛らしい見た目が特徴的ですよね?
実はこの体型には、大きな理由があるんです!
元々、ダックスの元になった犬たちは胴も足も一般的な長さだったのですが、
由来の通り"巣穴の中にいるアナグマ"を狩る猟犬として改良された結果、
だんだんと体型が変化し現在のような体つきになりました!
胴長短足の見た目には、きちんとした理由があったんです(^O^)
皆さんはダックスの他にこちらの犬種も思い浮かびませんか?
「ウェルシュコーギー・ペンブローク」
よく似た犬種で「ウェルシュコーギー・カーディガン」もいるのですが、
王国にいるのはペンブロークの子なので、今回はこちらをご紹介!
ダックスとは違う胴長短足の謎に迫っていきましょう!!
この犬種は元々牧畜犬で、特に牛や羊などの大型家畜のかかとに噛みついて、群れを誘導することを仕事としていました。
この体型は、牛に蹴られることなく、足の間を素早く、くぐることができますし、牛の反撃をかわす際に低い体高はとても有利です。
これがコーギーの胴長短足の大きな理由です!
また、ペンブロークは断尾と言って、尻尾を切っている子が多いのですが、これは牛を追っていた歴史に深く関係しています。
大きな家畜を取りまとめていたこちらの犬種。
牛などの自分より何倍も大きい動物に、尻尾を踏まれて怪我をしないように断尾をすることが多かったのです。
同じ胴長短足でもダックスとは違う、秘密がありましたね!
「犬」いう一種類の動物ですが、こんなにもたくさんの犬種がいて、それぞれに面白い歴史があると思うと、犬ってとっても面白い動物だなと私はいつも思っています!
このブログを見て、犬に興味を持ってくれる方が増えてくれると、犬の飼育員として、とっても嬉しいです(^^)
ではまた、次回のブログでお会いしましょう!